7章採用中!

チャンスがノックしないなら、ドアを作るさ。

――ミルトン・バール

上司のリサとの1on1の終わりに、データ取り込みパイプラインの最新版をリリースするための計画について概要を説明し終わると、リサがにっこりしているのに気づきました。

「もう1つ他に話さなければいけないことがあるの」

「何です?」 あなたは問い返します。

「今年度の下半期の予算の再計算をやっていたの。ここ半年ほどのビジネスが素晴らしい結果だったのを考慮して、取締役会は再拡大を図る時期になったと考えているみたい」

「はい。それで、私にはどんな影響が?」

「あなたのチームも拡大するの。ヘッドカウントを2つ増やしていいから、なるべく早く採用してちょうだい」

メモに書き留めます。ヘッドカウント2。なるはや。

「どのくらいのレベルの人で、予算は?」 あなたは尋ねます。

「あなたが必要だと思うなら、どのレベルでも。取締役会は予算についてすごく強気なので、シニアメンバー2人でもなんとか予算は確保できるわ」

「すごい!」 メモが進みます。「ところで、ここの採用プロセスはどうなっているんですか? 私は何をすればいいのでしょうか?」

「いい質問ね」 リサが答えます。「うちではハイアリングマネージャー、つまりあなたにプロセスのほとんどを任せているの。職務記述書の準備はHR部門のチームが手伝ってくれるけど、そこからは自分で決めていい。チームにとっていちばん良い方法を選んで」

「わかりました」 あなたはゆっくりと答えます。「調べてちょっと考えます」

「質問があったらいつでも言ってね」 リサは立ち上がり、ドアを開けてくれました。「新しい人に会えるのが楽しみね」

「本当に!」 部屋から出るところで、あなたはそう答えます。

でも、採用はどうやればよいのでしょうか? ...

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