はじめに
読者の方々へ
会社のリーダーであるあなたは、これまで変革を全面的にサポートしてきました。スタッフも変革を受け入れて動いています。コンサルタントを雇って、チームをトレーニングしてもらい、プロセスも整いました。しかし、期待したような成果がついてきません。なぜ、うまくいかないのでしょう?
現場のあなたは、エンジニア、プロダクトオーナー、スクラムマスター、システム管理者、テクニカルリード、テスターといった「手を動かす立場」で、トレーニングを受け、チケットを書き、ミーティングに出席してきました。これまで改善に向けて取り組んできて、来る日を心待ちにしています。しかし、期待したような成果がついてきません。なぜ、うまくいかないのでしょう?
長年の研究と多くの失敗を経て私たちが学んだのは、変革を成功させるためには数々のプラクティスを採用するだけではなく、慎重を要する対話に取り組むべきだということです。その対話によってプラクティスが機能するための適切な土壌が整えられるのです。あなたや上司、そしてあなたのチームに欠けているのは適切な人間関係です。そして、人間関係を築くためには適切な対話が欠かせません。でも安心してください。対話を見直せばあらゆる改善の基盤を整えられるのです。対話を変え、人間関係を改善し、最終的な成果に繋げましょう。
これまで何度も目にしてきたことをお話ししましょう。私たちは今まで、100を超える組織で、様々なテーマで、組織のあらゆる階層の人を相手にコンサルティングを行ってきました。そこで、色々な相手と話をしました。CEO、最年少の開発者、多国籍銀行のマネージングディレクター、オンライン小売業者のオペレーションエンジニア、プロダクトオーナー、プロジェクトマネージャー、デザイナー、開発者、その誰もが口を揃えてこうぼやくのです。「なんで ...