お客様の声

世界経済フォーラムの「仕事の未来レポート2025」によると、2030年までに約1億7000万の新しい雇用が創出される見込みです。また、2030年までに労働市場で必要とされる主要スキルの39%が変化すると予測しています。こうした急速な変化は、企業だけでなく、高等教育機関に対しても「これからの社会で求められる力をいかに育成するか」という大きな問いを投げかけています。

教育機関向け特別プログラム「O’Reilly for Higher Education」は、多彩なトピックをカバーし、今日の経済社会の中での競争に打ち勝つために必要なことを熟知している専門家の知見を反映し、教育課程をサポートしています。変化の激しい時代において、理論だけでなく実践的かつ体系的に最新の知識に触れられる学習環境は、これまで以上に重要になっています。

上智大学大学院の応用データサイエンス学位の皆さまには、2023年から弊社のプラットフォームを利用していただいています。今回は、応用データサイエンス学院の創設者の百瀬様を招いて、オライリーのプラットフォームを使用していただいた経験を共有していただきます。

百瀬 公朗 氏

上智大学 / 特任教授として授業やゼミを担当している。応用データサイエンス学位の創設者でもある。

アーサーアンダーセン共同会計士事務所に入所し、事業分離後のアンダーセンコンサルティングでパートナーを務めた後、SAS Institute Japan 筆頭副社長、電通マーチファースト社長などを歴任。2020年3月末まで三菱総合研究所でコンサルタント育成に貢献。同年4月、上智大学特任教授に就任し、プロセスマイニングを含むデータサイエンス領域を担当。専門領域はデータサイエンス、プロセスマイニング、AI。

- 貴校の講師や学生は、貴校のどのような文化や制度を、気に入っていると思いますか。

文系的なモデルの開発も扱っているため、文系学部出身者や社会人などの未学者からでもデータサイエンスを学べる制度が気に入られている。他大学とは異なり、文系学部出身者や社会人などの未学者からでも追いつくことができる文化が気に入られている。文系学部出身者の例:https://note.com/oreilly_sophia/n/ne8e9a63de9af

論文偏重型ではなく研究偏重型ということで、学びや評価を社会人に合わせている制度が気に入られている。社会人でも参加しやすいカリキュラムや時間帯が気に入られている。

- 学生のスキルアップのために、どのような課題に直面していますか。そして、ソリューションも教えていただけませんか。

学生が「今求められているスキルが何であるか」ということを理解できていないと、意味がある勉強をすることができないということが難しい。

学生同士が交流することにより、情報が流れる(共有される)ことで解決されると考えている。知っている人と知らない人の差が激しくなっていても、交流することによって、そういうことを知っている人が知らない人に教えることができるため、学生同士の交流が大切だと思っている。本学では学生同士の交流を非常に大切にしている。

具体的には、授業の中でディスカッションを取り入れたり、飲み会の機会を作ったりなど、学生同士の交流の場を増やしている。

- 2023年から貴校に弊社のプラットフォームを利用していただいています。よろしければ、その際に弊社のサービスを導入していただいたきっかけを教えていただけませんか。その当時、オライリーが解決できるかもしれないと考えた課題はありましたか。

当時データサイエンスの本が今ほど出ていなかった中で、技術書として定評のあるオライリーを学生に読んでほしかった。しかし、オライリーの本は1冊5000円くらいと高く、学生が手を出せる値段とは言い難い。そこで、このプラットフォームを使って手軽に触れてほしかった。

- 貴校でどのように弊社のサービスを利用していただいているかを教えていただけませんか。例えばどちらの学院が弊社のサービスを利用していただいているか、どのような状況で利用していただいていますか。

入学の時にデータサイエンスについて勉強させるために、大学院1年目の学生に使わせていた。学生は、オライリーアンサーズを重宝していた。モデルの精度を上げるときに、他のモデルや手法がないか調べたり、役になる論文(文献)がないか探したりなど。ビデオ(カンファレンス)を見る人もいた。使っているのは圧倒的に学生が多い。社会人学生も使ってはいたが、仕事との両立の関係から利用時間の確保が難しく、学生よりも利用率が低かった。

- 貴校は、弊社のサービスを通して、どのような価値を得ることができましたか。

「これどうすればいいんだろう?」と疑問が湧いたとき、「アンサーズ(Answers)」を頼りにしていた。本のタイトルを知らなくても、ピンポイントで欲しい情報にたどり着ける。これこそがオライリーの素晴らしい点だと思う。必要な情報だけを即座に取得できるため、一冊すべてを読み解く必要がないというのも大きなメリット。

- 弊社のサービスを利用して、何か効果はありましたか?もしあれば、具体的に教えてください。

勉強するスピード感は上がったと思う。百瀬研究室で幅広く、いろいろな共同研究ができているのはオライリーのおかげ。研究だと幅が狭くなりがちだが、百瀬研究室では、画像解析や生成AI活用・プロセスマイニングなど様々な研究を行っている。幅広く研究を行うと深さが足りなくなりがちだが、オライリーは(内容が)深いので、キャッチアップすることができている。

- 弊社のサービスを他のチーム、または他の学校様におすすめしますか。もし、おすすめしていただける場合は、その理由を教えていただけませんか。

導入の可能性があるのは大学院だと思う。もし大学で授業を持っていたとしても、学生は授業の中で会う関係性でしかない。学部生たち(単に授業で会う人)にアカウントを渡す関係性はない。しかし、大学院は共同研究を長い期間一緒にやるという関係になるので、アカウントを渡す価値が出てくると思う。

同様の理由で、研究室やゼミを持っていない、講座しか持っていない大学教授が導入するとは思わない。研究室で、師弟関係を持っているような関係だと、アカウント付与の対象にはなる。

上記のようなことを考慮すると、大学院の研究室の学生は5人とか8人なので、こうした小さい規模でも導入しやすい形態があると、より現実的に活用が広がると思う。

また、個人の勉強のために、大学の教授でオライリーラーニングプラットフォームに登録している人は多くいると思う。大学教授は今のままの値段でも個人プランで登録すると思うが、学生にもっと使ってもらいたいとなると、現在の価格体系ではハードルがあり、もっと安く使えるプランがあるとよいと思う。