1章始めにゲームデザイナーありき
1.1 魔法の言葉
よくゲームデザイナー志望の方から、「どうすればゲームデザイナーになれますか?」と質問を受けます。その答えは簡単です。「じゃあ、今すぐにでもゲームデザインしましょう! こんな会話をしてる暇なんてないです。さあ、今すぐ始めましょう!」
言われたとおりに、すぐ行動できる人もいますが、たいていの人はそんな自信もなく、どうすればよいかわからず途方に暮れてしまいます。ゲームデザインをできるのはゲームデザイナーだけで、ゲームデザインしなければゲームデザイナーにはなれない。いったいどうしたらいいのか? もしこんな風に感じたなら、答えは簡単です。この魔法の言葉を、唱えればいいんです。
わたしは、ゲームデザイナーです。
これは真面目な話ですよ。今すぐ、恥ずかしがらずに、声に出して言ってみてください。ここにはわたしたち以外誰もいませんから。
ちゃんと声に出しましたか? では、おめでとう。これであなたも今日からゲームデザイナーです。とは言っても、今はまだ「本物のゲームデザイナーではなく、そのふりをしているだけじゃないか!」と思うかもしれませんが、それでいいのです。本書を読み進めていけばわかると思いますが、なったふりをしていると、いつの間にかそれが真の姿になるものです。ゲームデザイナーのふりを続け、ゲームデザイナーがしそうなことをし続けるんです。そうすると、自分がいつの間にかゲームデザイナーになっていることに驚くでしょう。自信が揺らいだときこそ、 ...
Get ゲームデザインバイブル 第2版 ―おもしろさを飛躍的に向上させる113の「レンズ」 now with the O’Reilly learning platform.
O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.