9章テスト
自動テストの世界は、私が初めてコードを書いたときから大幅に進歩しました。そして、毎月のように新しいツールやテクニックが登場し、さらに改善されているようです。しかし、分散システムに広がるコードの機能を効果的かつ効率的にテストする方法には、課題が残っています。本章では、より粒度の細かいシステムのテストに関する問題を分析し、自信を持って新機能をリリースできるようにする解決策をいくつか紹介します。
テストは、多くの分野を対象とします。自動テストについてだけ話す場合でも、考慮すべきことが数多くあります。マイクロサービスでは、別のレベルの複雑さが追加されます。ソフトウェアをできるだけ迅速に本番環境に投入すること、ソフトウェアが十分な品質を備えているかを確認することの間の、時には相反する力のバランスを取るためには、実行できる各種のテストを理解することが重要です。テスト全体の範囲を考えると、このトピックを幅広く検討しようとは思いません。その代わり、本章では、単一プロセスモノリシックアプリケーションなどの、より分散していないシステムと比べた場合、マイクロサービスアーキテクチャのテストがどのように異なるかに重点を置いて、検討します。
本書の第1版以来、テストが実施される場所も変わってきています。以前は、主にソフトウェアが本番環境に進む前に、テストを行っていました。しかし最近では、本番環境に進んだ時点で、アプリケーションのテストを検討することが多くなっています。開発環境、本番環境の境界が、さらに曖昧になっています。これについては、10章でさらに詳しく説明しますが、その前に本章で触れておきます。
9.1 テストの種類
多くのコンサルタントと同じように、私も世界を分類する方法として4象限を使うことがあるのですが、この本に4象限がないことを心配していました。幸い、Brian ...
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