5章オートネゴシエーション

複数のツイストペアリンクあるいは1本の光ファイバメディアタイプを介したイーサネットインタフェースは、オートネゴシエーション(Auto-Negotiation)プロトコルが自動的に設定する。オートネゴシエーションは、ツイストペアリンクについてはイーサネット標準規格の第28条(clause)が、1000BASE-X光ファイバリンクについては第37条が、それぞれ定義している。オートネゴシエーションシステムが自動的にネゴシエーションを行うので、リンク両端のデバイスに共通した最大の機能が設定されることが保証される。

[注記]

標準規格の第73条は、バックプレーンイーサネットで使用するために開発された、これとは別のオートネゴシエーションシステムを定義している。第73条が定義するシステムはしかし、イーサネットスイッチおよびバックプレーンイーサネット技術で使用するデバイスの開発者にのみ関心のある話題なので、ここでは説明を割愛する。

イーサネットスイッチのポートにデスクトップコンピュータを正しく接続するには、イーサネットに自動設定システムが必要であることは言うまでもない。設定するには、たとえばイーサネット接続のデスクトップインタフェースとスイッチポートの動作速度を知っていなければならない。また、リンク両端のデバイスが全二重モードをサポートしているかどうかを把握し、これを有効化しなければならない。しかし、動作速度や半二重/全二重などの機能はネットワーク機器に埋め込まれており、外側からでは見ることができない。 ...

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