11章10ギガビットイーサネット

IEEE 10 Gb/s標準規格は最初に付録802.3aeで定義され、2002年に採択された。この付録は、10ギガビットシステムの基本と各種光ファイバメディアの標準規格を定義している。10 Gb/s関連にはこれに続く付録がいくつかあり、Twinaxケーブルをベースにした短距離銅線コネクションと300 mまで到達可能なツイストペアメディアシステムを含む銅線メディアタイプが追加されている。本章では最初に銅線メディアシステム、次いで光ファイバシステムについて説明する。

表11-1に、10 Gb/sイーサネット標準規格の開発中に作成された付録のリストを示す。これらの付録は、第44条「Introduction to 10 Gb/s baseband network」(10 Gb/sベースバンドネットワーク)、またメディアシステムとその他の要素を説明する第46条から第55条として802.3標準規格に組み込まれている。

表11-1 10ギガビットのIEEE付録

付録発効日識別子
802.3ae2002年6月10 Gb/sおよび光ファイバメディアシステム
802.3ak2004年2月10GBASE-CX4 Twinax銅線メディア
802.3an2006年6月10GBASE-Tツイストペア銅線メディア
802.3aq2006年9月10GBASE-LRM−マルチモードファイバを介した10 Gb/s

10 Gb/sメディアシステムは全二重モードのみをサポートしている。最近では全二重メディアリンクをサポートしているイーサネットポートはスイッチを介して提供されるのが当然になってきているが、こうしたポートにデバイスを接続すれば、デフォルトでは全二重モードで動作する。半二重モードのギガビットイーサネットはベンダーに採用されたことはない。また、タイミングに関わる制約もあって、10 ...

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