3章少ないコードを書く
[†1] 訳注:田辺 貞之助 訳『八十日間世界一周』より。
今日、膨大なコードが存在することは、残念ながら事実です。
私の車のエンジンがコンピュータにより制御されているという事実を受け入れることができます。電子レンジには食べ物を調理しているソフトウェアが存在するのは明らかです。遺伝子組み換えのきゅうりの中に埋め込みのマイクロコントローラがあったとしても驚かないでしょう。それは大いに結構です。なぜなら、私が悩むことではないからです。私が心配するのは、そこにある不必要なコードです。
放置されている不必要なコードが多すぎます。不必要なコードの行はストレージの貴重なバイトを消費し、リビジョンコントロールの履歴を不明瞭にし、頑固に開発を邪魔し、そして貴重なコードの空間を使い尽くして、周りの優れたコードを取り囲んで押し込めます。
不必要なコードが、なぜたくさんあるのでしょうか。
自分のことを話すのが好きな人達がいます。あなたも、そのような人達に逢ったことがあるでしょう。彼らは、パーティであなたが捕まりたくない人達です。「何やかや、何やかや、何やかや(Yada yada yada)」。彼らは自分のコードが好きです。自分のコードが大好きなので大量に書きます。{ yada->yada.yada(); }
もしかすると彼らは、一日に何千行のコードが書かれたかで進捗を判断する心得違いのマネージャの下で働いているプログラマかもしれません。
たくさんのコードを書くことは、多くのソフトウェアを書いたことを意味しません。実際、コードによってはソフトウェアに否定的な影響を与えることがあります。邪魔して、障害を引き起こし、ユーザ体験の質を低下させます。 ...
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