1章Appiumの概念と背景
この章では、Appiumアーキテクチャー、JavaScript Object Notation(JSON)ワイヤプロトコル、Appiumセッションについて学びます。また、Appiumを始める前に「Desired Capabilities」についても理解を得ておくようにします。さらに、Appiumサーバとそのクライアントライブラリに関するトピックについても言及します。
まとめると、この章では次の内容について学びます。
- Appiumのアーキテクチャー
- Selenium JSONワイヤプロトコル
- Appiumセッション
- Desired Capabilities
- Appiumサーバ/クライアントライブラリ
1.1 Appiumアーキテクチャー
AppiumはNode.jsで記述され、WebDriverセッションを作成・処理するHTTPサーバです。Appium Webサーバは、Selenium WebDriverと同じアプローチに従い、JSONを介してクライアントライブラリからのHTTPリクエストを受信し、実行しているプラットフォームに応じた異なる方法でこれらのリクエストを処理します。
では、AppiumがiOSとAndroidの内部でどのように機能しているかを説明していきましょう。
1.1.1 iOS内部でのAppium
OSデバイス上では、AppiumはUI要素とインタラクションするためにAppleのUIAutomation APIを使用します。UIAutomationは、Appleが提供する、テストスクリプトを記述するためのJavaScriptライブラリです。Appiumは、iOSアプリを自動化するためにこのライブラリを利用します。
この図では、実行されたテストスクリプトは、HTTPリクエストを介してJSONの形式でAppiumサーバに送られます。Appiumサーバはデバイスにコマンドを送信し、デバイスはAppiumサーバからiOSデバイスにプッシュされた ...
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