7章高度なユーザーインターフェース
前の章までは、Appiumを用いてごくシンプルな操作を行う方法について説明してきました。この章では、長押し、ズーム、スワイプなどのモバイルジェスチャーについて見ていきます。
この章では、以下のトピックについて学びます。
- 高度なユーザーインタラクションAPI
- 長押し、ドラッグ&ドロップなどのモバイルジェスチャー
- アラート処理、スピナー(ドロップダウン)、スイッチボタン、スライドシークバー
- 画面キャプチャ
- テスト失敗時の画面キャプチャ
7.1 各種の高度なユーザーインターフェース
Appiumでは、高度なユーザーインタラクションを可能にするAPIを用い、TouchAction
やMultiTouchAction
などのクラスを使うことにより、ドラッグ・アンド・ドロップ、スワイプ、ズームなどの複雑なモバイルジェスチャーを実行できます。これにより、ユーザーがモバイルデバイス上で行う手動による一連の複雑なイベントと同じものを再現できます。以降のセクションでは、これらのクラスについて詳しく見ていきます。
7.1.1 長押し
長押し(ロングタップ)は、多くの人々によって使用されている携帯ジェスチャーです。長押し(「タッチ・アンド・ホールド」と呼ばれることもあります)は素晴らしい機能です。長押しを使用することで、特定の機能に関する詳細な情報を取得できます。Web上での右クリックと同じく、モバイルアプリ上での複数選択を可能にします。
TouchAction
クラスを使用して、長押しの例を作成します。ここでは、Android実機上のダイヤラーパッドを例にとります。数値「0」を長押しすると、「+」に変換されます。以下の手順を実行します。
- Eclipseを開き、Appiumプロジェクトを作成します。 ...
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