5章データ収集

データとは、ほぼすべての防御のためのセキュリティ活動における生き血である。データはシステムの現状を知らせ、過去に何が起きたか、ときには将来何が起きうるかを知らせることができる。

表5-1 着目すべきデータ

データの種別詳細場所
ログファイルシステムの活動や状況の履歴の詳細が書き込まれる。着目すべきログファイルには、WebサーバとDNSサーバのログ、ルータ、ファイアウォール、IDSのログ、アプリケーションのログなどが挙げられるLinuxにおいて、大半のログファイルは/var/logディレクトリ配下に存在する。Windowsにおいては、ログはイベントログ内にある
コマンド履歴最近実行されたコマンドのリストLinuxにおいて、historyファイルの場所は、echo $HISTFILEを実行することで確認できる。通常はユーザのホームディレクトリ内の.bash_historyである
一時ファイルユーザやシステムが作成したさまざまなファイルで直近でアクセス、保存、処理が行われたものWindowsにおいて、一時ファイルはc:\windows\tempおよび%USERPROFILE%\AppData\Local\に存在する。Linuxにおいて、一時ファイルは通常/tmpもしくは/var/tmp配下に存在する。Linuxの一時ファイル用ディレクトリは、echo $TMPDIRコマンドで確認することができる
ユーザデータドキュメント、画像、その他ユーザが作成したファイルLinuxにおいて、ユーザファイルは通常/home/以下に存在する。Windowsにおいてはc:\Users\配下に存在する
ブラウザの履歴ユーザが最近アクセスしたWebページのリストOSおよびブラウザによってまったく異なる ...

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