2章C#の基本的なコーディング
すべてのプログラミング言語には、備えているべき基本機能があります。まず、実行したい計算と操作をコードとして表現できなければいけません。また、プログラムで入力に基づいて判断する機能が必要です。また、タスクを繰り返し実行する必要もあります。このような基本機能はプログラミング言語に共通であり、本章ではC#におけるこれらの機能を紹介します。
本章には、読者の経歴によっては既によく知っているものもあるでしょう。C#は「C言語系」の言語と言われています。C言語は非常に影響力が大きいプログラミング言語で、多くの言語がC言語と同じ構文を数多く備えています。直系の言語としてはC++とObjective-Cがあります。他に、互換性はありませんが、C言語から大きな影響を受けた言語としてはJava、JavaScript、そしてC#があります。これらの言語のどれかに慣れていれば、本章で説明する基本言語機能の大部分についての知識が既に備わっていると言えるでしょう。
「1章 C#の基礎」ではプログラムの基本要素について説明しましたが、本章ではメソッドの内部のコードについて説明します。これまでに見たように、C#のプログラムを表すためには、ある程度の構造が必要です。一般に、コードはある名前空間のある型に属するメソッド内に置かれたステートメントで構成され、そのすべてが通常はソリューションに含まれるプロジェクトの一部であるファイルの中に入っています。本章では、注目すべきコードをはっきりさせるために、例2-1のように対象とする一部のコードだけを示します。
Console.WriteLine("Hello, world!");
特に明記しない限り、完全なプログラムの中から目的にあったコード部分だけを抜粋して引用します。つまり、 ...
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