ステップ10拡散モデルの応用

拡散モデルを使った代表的なアプリケーションには、Stable DiffusionやMidjourneyなどがあります。それらはテキストから画像を生成するサービスであり、「条件付き拡散モデル」によって実現できます。本ステップでは「条件付き拡散モデル」の原理を学び、その実装を行います。また、Stable Diffusionなどの最先端の画像生成AIがどのような要素技術を使っているかについても説明します。

10.1 条件付き拡散モデル

これまで私たちはデータ\boldsymbol xの確率であるp({\boldsymbol x})をモデル化してきました。しかし実用的には、条件付き確率であるp({\boldsymbol x}\mid y)をモデル化することのほうが望まれます(ここでyは条件を表します)。をモデル化できれば、条件によって、生成したいをコントロールできます。

条件には、テキスト、画像、ラベルなどが考えられます。たとえば、 ...

Get ゼロから作るDeep Learning ❺ ―生成モデル編 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.