15章潜在的な解決策を探るアクティビティ
探求のマインドセットでは、特定の問題を解決するであろう複数の設計コンセプトやエンジニアリング手法を発見するように努める。アーキテクチャの探求では、この世界でアーキテクトが管理する部分、つまりソフトウェアに焦点を当てる。問題は私たちが常に選べるものではないが、解決策は私たちの知識、創造性、スキルによってのみ制限されるものだ。
探求には限界がないように見えるかもしれない。しかし、「2.1 デザイン思考の4つの原則」で説明した再設計規則のとおり、完全に新しいアーキテクチャを最初から作成することはめったにない。すべての設計は再設計だ。探求は、「7章 パターンで土台を作る」で紹介したパターンなど、すでに分かっている解決策を検討することから始まる。そして、私たちは、フレームワークとして体系化された知識や、経験則として文化的な枠組みに織り込まれた経験値も探求する。
アーキテクトはデザイナーであり、エンジニアでもある。探求したい分野はいくらだってある。構築方法は、実際のソフトウェアを構築可能にするとともに、アーキテクチャに影響を及ぼす可能性がある。問題空間にあるドメイン概念は、解決策のコンセプトを決定するための優れた出発点だ。もちろん、要素、関係、そしてそれらの責務についても調べる必要がある。
解決策を探求するにつれて、問題への理解は深まっていく。深く探求することで学習が進むのは普通のことだ。Christopher Alexanderは、『形の合成に関するノート』 ...
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