16章設計をタンジブルにするアクティビティ

物事が現実になるのは、話すのを止めて作り出したときだ。作成のマインドセットでは、設計コンセプトのような抽象的なアイデアを、他のユーザーと簡単に共有できるタンジブルなものへと変換する。タンジブルなものは、ステークホルダー同士のコミュニケーションを円滑にする。そして、設計が自分たちのニーズにどの程度うまく対応しているかを、ステークホルダーが直接テストできるようにもする。何かを作ることはアーキテクチャを見通すための素晴らしい方法だ。成果物の一部やドラフトを作成するだけでも、思考演習に役立つ。

ソフトウェアアーキテクトは、ただ箱や線を描く以上のことをする。私たちの道具箱には、図だけでなく、もっとたくさんの道具が入っている。プロトタイプを作ること、ドキュメントを書くこと、実験すること、計算すること、物語ること、さらには演技することさえも、ただ話すだけではない形で、他の人にアーキテクチャを示す素晴らしい方法だ。

この章で扱う生成物は、アーキテクチャをタンジブルにするのに役立つものだ。大部分は自分自身で作ることができるものだが、ときには誰かとペアになったり、より大きなグループと共同作業したりする方が楽しかったり、有益だったりする。ここでの生成物のほとんどは、30分以内で作成できるようなものだ。

生成物の目的は、それを共有することにある。そのため、チームや関係するステークホルダーとの間で、作った生成物をレビューしよう。彼らは作られたものに含まれているアイデアを知る必要があるはずだ。レビューでは、アーキテクチャの設計コンセプトが問題の理解と一致していることも確認できる。 ...

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