19章カレンダー
ユーザーがアプリ「カレンダー」を使って見られるカレンダー情報は実質的にはデータベースです。このデータベースには、Event Kitフレームワークを使用することによって直接アクセスできます。それには、EventKit.frameworkをリンクして、<EventKit/EventKit.h>
をインポートする必要があります。
カレンダーを操作するためのユーザーインタフェースもEvent Kit UIフレームワークによって提供されています。このインタフェースはほぼ「カレンダー」を部分的に複製したものです。EventKitUI.frameworkをリンクし、<EventKitUI/EventKitUI.h>
をインポートして利用します。
Event Kitを使うということは、ユーザーのカレンダーをいじくりまわすということです。誤ってであれ故意であれ、非常に簡単にユーザーのカレンダーと、それに伴うイベントをすべて削除してしまえます(18章のコラム「一貫性のないライブラリアクセス管理」を参照)。大変困ったことにもなるのですが、そうしたカレンダーを何らかの形で共有してしていればさらに悲惨です。たとえば、iCloudを介してカレンダーを同期させると、削除したことがクラウドを介して即座にそのユーザーの他のiOS機やコンピュータに伝播します。[取り消す]機能はありません。その場合の実行は慎重にしてください。単に自分のデバイスで実験してみるだけの場合でも、しっかりとバックアップを取ってください(例にもれず、筆者の経験に基づくアドバイスです)。 ... |
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