8章配列

筆者はJavaScriptの機能の中でも配列関連のメソッドが特に気に入っています。配列関連のメソッドを使うとさまざまなデータの処理が簡潔に記述できます。

8.1 配列の基本

細かい話に入る前に、 「3章 変数、定数、リテラル、データ型」で簡単に説明した配列の基本を復習しておきましょう。

  • 配列の各要素には0から始まる数字(添字そえじ、インデックス)によってアクセスするため、(オブジェクトのプロパティとは違って)順序をもっている。
  • JavaScriptの配列には異なる型の要素を入れることができる(オブジェクトや他の配列を要素としてもつことも可能)。
  • 配列リテラルは[...]で表現され、配列の要素にも[...]を使ってアクセスする。
  • lengthというプロパティで、配列の要素数を知ることができる。
  • 配列の最後の要素の添字よりも大きな添字を使って代入を行うと、配列が自動的に大きくなり、値が指定されていない要素にはundefinedが暗黙のうちに代入される。

このほか、配列を生成するのにArrayコンストラクタを使うこともできます(ただしこの方法はあまり使われません)。

次の例を見て何が起こっているか理解できることを確認してください。

example/ch08/ex08-01-1/main.js

// 配列リテラル const arr1 = [1, 2, 3]; // 数字の配列 const arr2 = ["one", 2, "three"]; // 異なる型の要素をもつ配列 const arr3 = [[1, 2, 3], ["one", 2, "three"]]; // 配列を要素とする配列 const arr4 = [ // オブジェクトや配列、関数など異なる型を要素としてもつ配列 ...

Get 初めてのJavaScript 第3版 ―ES2015以降の最新ウェブ開発 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.