16章Node上のサーバサイドJavaScript
Nodeは、オペレーティングシステムと結びついたJavaScriptです。Nodeでは、ファイルを読み書きしたり、子プロセスを実行したり、ネットワーク上で通信したりするJavaScriptプログラムを記述することができます。以下のように、Nodeは便利なものです。
- シェルスクリプトの代わりに使うことのできる最新のツールです。Nodeを使えば、bashなどのUnixシェルの難解な構文に悩まされることがなくなります。
- 信頼されたプログラムを実行するための汎用的なプログラミング言語です。Webブラウザでは、信頼できないコードを実行するため、セキュリティ上の制約を受けますが、Nodeにはこのような制約はありません。
- 効率的で高い並行性を持つWebサーバを記述したいときに、人気のある環境です。
Nodeを特徴づけているのは、シングルスレッドのイベントベースの並行性です。APIをデフォルトで非同期型にすることで実現されています。ほかの言語でプログラミングをしたことはあっても、JavaScriptのコーディングはあまりしたことがない場合や、Webブラウザ用のコードを書くことには慣れているクライアントサイドJavaScriptプログラマの場合は、新しいプログラミング言語や環境を使うのと同じように、Nodeを使うには少し慣れが必要になります。この章では、まずNodeのプログラミングモデルについて説明します。重点的に説明するのは、並行性と、ストリームデータを扱うためのNodeのAPIと、バイナリデータを扱うためのNodeのBuffer型です。その後、節を分けて、ファイルやネットワーク、プロセス、スレッドを操作するためのAPIなど、Nodeの重要なAPIに焦点をあてて解説していきます。 ...
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