5章アプリケーションの基盤
Jason Strimpel
アイソモーフィックJavaScriptについてのしっかりとした理解を得られたところで、理論を実践に移してゆきましょう。この章では、アプリケーションの基盤となる部分を作成します。この基盤を元に、完全なアイソモーフィックJavaScriptのアプリケーションを実装します。基盤では主に以下の各テクノロジーが使われます。
- Node.js(https://nodejs.org/)
- サーバー側でのアプリケーションの実行環境です。Chromeで使われているJavaScriptの実行環境を元にして作られたプラットフォームです。高速でスケーラブルなネットワークアプリケーションを、簡単に作成できるようにすることが目標とされています。入出力のモデルはイベント駆動の非ブロック型であり、軽量で効率的です。多数のデバイスの間を大量のデータが送受信されるようなリアルタイムアプリケーションにとって、このような性質はぴったりです。
- hapi(http://hapijs.com/)
- HTTPのアプリケーションサーバーの部分を担当します。アプリケーションやサービスを作成するための、リッチなフレームワークが提供されます。開発者はインフラストラクチャーを構築する面倒な作業から解放され、再利用可能なアプリケーションロジックの作成に専念できます。
- gulp(http://gulpjs.com/)
- 開発のワークフローを管理します。ECMAScript 6に基づいて記述されたJavaScriptのコードをECMAScript 5へと変換(トランスパイル)し、ブラウザ上での実行のためにバンドルと呼ばれるパッケージを作成するといった手順を定義できます。Node.jsのストリームのしくみがビルドに取り入れられています。ファイルへの書き込みが指示されるまでの間、すべてのファイル処理はメモリ上だけで行われます。 ...
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