はじめに

IT運用の世界では、DevOpsという重要な原則がすでに十分に理解されて幅広く導入されるようになっていますが、現在ではその環境が大きく変化しつつあります。Kubernetesと呼ばれる新しいアプリケーションプラットフォームが、あらゆる業種に属する世界中の企業で急速に導入されるようになっているのです。ますます多くのアプリケーションやビジネスが従来型のサーバからKubernetes環境へと移行していることから、この新たな世界でDevOpsを実践する方法について知りたいと考える人々が増えています。

本書では、Kubernetesが標準プラットフォームとなっているクラウドネイティブの世界でDevOpsが何を意味するのかについて解説します。そのため、Kubernetesのエコシステムから各自にとって最善のツールやフレームワークを選択するのに役立つでしょう。また、そうしたツールやフレームワークを活用するための首尾一貫した方法を提示することで、現実の本番で今まさに実行されている、実践を通じて実証された問題解決の手法も紹介します。

本書で学ぶ内容

Kubernetesの概要、Kubernetesが開発された背景、ソフトウェアの開発と運用の将来にKubernetesがもたらす意味を学びます。また、コンテナの動作原理、コンテナの構築および管理方法、クラウドネイティブなサービスおよびインフラの設計方法も学びます。

Kubernetesクラスタを独自に構築およびホスティングする方法とマネージドサービスを利用する方法のトレードオフも理解できるようになるでしょう。kops、kubeadm、Kubesprayなどの広く使用されているKubernetesのインストールツールの機能、制約、長所・短所も学びます。また、Amazon、Google、Microsoftをはじめとするベンダが提供している主要なマネージドKubernetesサービスの概要を、十分な情報に基づいて把握できます。 ...

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