10章モデル3:無料モバイルアプリ

3つめのビジネスモデルは、ますます一般的になってきているモバイルアプリだ。モバイルアプリを販売しようとすれば、極めて普通の販売ファンネルになる。つまり、アプリケーションをプロモーションして、みんなにお金を支払ってもらうのだ。しかし、ゲーム内コンテンツ・課金機能・広告などから収益を得ようとすれば、モデルは複雑になってしまう。7章にあるビジネスモデルのパラパラ漫画を見てから、モバイルアプリビジネスをやることが決まったら、そのためのアナリティクスはここにある。

iPhoneやAndroidといったスマートフォンのエコシステムが登場してから、モバイルアプリケーションはスタートアップのビジネスモデルのひとつになった。Appleのアプリケーションモデルは厳格に管理されており、申請されたアプリの評価や認可をコントロールしている。Androidプラットフォームのアプリケーションは、Androidのストアやコントロールが厳しくない「サイドロード」のストアからダウンロードする。

アプリストアモデル†1は、リーンスタートアップにとっては挑戦である。A/Bテストや継続的デプロイがしやすいウェブアプリケーションとは違い、モバイルアプリはアプリストアという門番を通過しなければいけないからだ。それによって、イテレーションの回数に制限がかかったり、実験の妨げになったりする。最近のモバイルアプリには、アプリのアップグレードではなくオンラインコンテンツを更新することで、ある程度は門番を回避できているものもある。ただし、その設定のための作業が別途必要になってしまう。Androidプラットフォームなら頻繁にアップデートできるので、そちらを優先すべきという開発者もいる。つまり、AndroidでMVPを検証してから、制約の厳しいAppleのプラットフォームに移行するのだ。あるいは、小さな二次的な市場(カナダのApp ...

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