6章ユーザインタフェースのカスタマイズ
ここまで、主として管理者側の設定とOktaを業界のリーダたらしめた各種機能に着目してきたが、ユーザ利便性が劣悪であれば、せっかくのこうした機能も日の目を見ない。本章ではユーザ利便性に目を向けて、管理者側で行う一般ユーザの利便性向上のための各種設定について俯瞰する。前段として、まずはユーザ側で変更可能な設定について確認する。その後、色やロゴの変更をはじめとする管理者側で行うダッシュボードのカスタマイズ方法を説明し、さらにダッシュボードに関する各種設定についても言及する。続いてメールやSMSなどのOktaから送信するメッセージのカスタマイズ方法について触れた上で、最後にサインインページのカスタマイズ方法と、サインインページに独自のウィジェットを配置する方法を紹介する。本章では、次のトピックに沿って説明を進めていく。
- ユーザ側での設定とカスタマイズの基本
- ダッシュボードとOktaプラグインの設定
- 独自ドメインの設定と独自サインインページの作成
6.1 ユーザ側での設定とカスタマイズの基本
一般ユーザ向けの設定を変更して利便性を向上させる各種設定について紹介する前に、まずは一般ユーザのダッシュボードと各種設定について見ていこう。以前の章で説明した通り、一般ユーザがダッシュボードを参照すると、利用可能なアプリケーションが表示される。デフォルトではWorkというセクションが存在しているが、独自のセクションを作成してアプリケーションを分類することができる。
ユーザは、ダッシュボード上でアプリケーションの配置を変更したり、独自のアプリケーションを追加したり、SWAアプリケーションの資格情報を設定したりすることができる。
現在、Oktaはダッシュボードのユーザインタフェースを刷新中である。本書では原則として新しいダッシュボードについて説明を行うが、必要に応じて従来のダッシュボードについても言及する ... |
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