15章アプリケーションに関するテクニック

 ここまで読み進めてきたみなさんなら、PHP言語の詳細や一般的な使用法についての知識が十分に身についたことでしょう。本章では、PHPでアプリケーションを開発するときに役立つテクニックを見ていきます。コードライブラリやテンプレートシステム、出力の処理方法、エラーの処理方法、パフォーマンスチューニングなどについて説明します。

15.1 コードライブラリ

 これまで見てきたように、PHPには非常に多くの拡張ライブラリが存在します。これらを活用すれば、さまざまなパッケージの機能をPHPスクリプトから使えるようになります。本書では10章でGDを、11章でtFPDFを、12章でXSLTを取り上げました。

 ライブラリはまた、PHPに同梱されている拡張ライブラリとして使用できる他に、自分でコードを書いて、それをライブラリとして使用することもできます。既製のライブラリと同様、ウェブサイトのさまざまな場面で活用できます。その場合、関連する関数を1つのPHPファイルにまとめるのが一般的です。そして、その機能が必要になったときにrequire_once()でファイルを読み込んで使用します。

ヒントや提案あるいは一般的な注意
この他にも、require()include_once()include()関数などが使えます。これらについては2章で述べています。

 たとえば、HTMLフォームの入力要素の作成に役立つ関数のコレクションがあるとします。その中の1つは、設定された文字数に応じてテキストフィールドかテキストエリアを作成する関数で、別の1つは日付と時刻を設定するポップアップ画面を表示する関数で、といった具合です。こういった関数を使いたいとき、いちいちコピーするのは退屈で、ミスが起きやすく、バグが見つかったらコピーを全部修正しなくてはなりません。こうした場合には、関数ライブラリを作成するのが賢い選択です。 ...

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