15章パッケージと拡張モジュール
PHPは高水準言語です。動的型付けとメモリ管理により、エンドユーザが簡単にソフトウェアを開発できるようにしています。残念ながら、コンピュータが高水準の概念を扱うのは得意ではなく、高水準のシステムは低水準の構成要素の上に構築される必要があります。PHPの場合、システムの大部分がC言語で書かれ、その上に構築されています。
PHPはオープンソースなので、この言語のソースコード全体を直接GitHub(https://oreil.ly/Z1_lP)からダウンロードすることができます。そして、自分のシステム上でソースから言語をビルドし、それに変更を加えたり、(C言語により)独自の拡張モジュールを書いたりすることができます。
どのような環境であっても、PHPをソースからビルドするためには、他にもさまざまなパッケージが必要になります。Ubuntu Linuxでは、以下のパッケージが必要です。
pkg-config
- インストールされたライブラリに関する情報を返すLinuxパッケージ
build-essential
- GNUデバッガ、GNUコンパイラ、その他のC/C++プロジェクト用ツールを含むメタパッケージ
autoconf
- コードパッケージを設定するシェルスクリプトを生成するマクロのパッケージ
bison
- 汎用パーサジェネレータ
re2c
- C/C++用正規表現コンパイラおよびオープンソースのレクサ(字句解析器)
libxml2-dev
- XML処理に必要なC用開発ヘッダ
libsqlite3-dev
- SQLiteおよび関連バインディング用のC用開発ヘッダ
以下のapt
コマンドで、これらすべてをインストールできます。
$ sudo apt install -y ...
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