33章目盛のカスタマイズ

Matplotlibデフォルトの目盛位置と形式は、さまざまな状況で十分に機能するよう設計されていますが、すべてのプロットに対して最適ではありません。この章では、特定のプロットに対する目盛位置と形式を調整するいくつかの例を示します。

しかし例を見る前に、Matplotlibのオブジェクト階層についてもう少し説明しておきましょう。Matplotlibは、プロット上にあるすべてをPythonオブジェクトとして持つことを目指しています。例えばFigureは、プロット要素が表示される矩形の境界です。各Matplotlibオブジェクトは、下位のオブジェクトを持つコンテナとしても機能します。例えば、Figureは1つ以上のAxesオブジェクトを持ち、それぞれのAxesオブジェクトはプロットの内容を表す別のオブジェクトを持ちます。

目盛も例外ではありません。各軸はxaxis属性とyaxis属性を持ち、これらの属性は軸を構成するすべての要素、つまり線、目盛、ラベルなどを持ちます。

33.1 主目盛と補助目盛

軸には、主目盛(Major Ticks)と補助目盛(Minor Ticks)の概念があります。名前が示しているように、主目盛は通常より大きくはっきりした目盛であり、補助目盛は通常より小さな目盛です。デフォルトでは、Matplotlibは補助目盛をほとんど使用しませんが、対数グラフで見ることができます(図33-1を参照)。

In [1]: import matplotlib.pyplot as plt plt.style.use('classic') import numpy as np %matplotlib inline In [2]: ax = plt.axes(xscale='log', ...

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