19章クライアント側のネットワークプロトコルモジュール

Pythonの標準ライブラリは、クライアント側とサーバー側の両方でインターネットプロトコルを簡単に使えるようにするために、さまざまなモジュールを提供している。最近では、Python Package Index†1、通称PyPIでも、そうしたパッケージがさらに提供されている。標準ライブラリモジュールの多くは前世紀に作成されたものであるため、現在ではサードパーティパッケージがサポートするプロトコルの幅が広がっており、標準ライブラリの同等のモジュールよりもよいAPIを提供するものもいくつかある。標準ライブラリがサポートしていないネットワークプロトコルを使う必要がある場合、または標準ライブラリがカバーしているプロトコルでは満足できない場合は、必ずPyPIを調べてみよう。そこでもっとよいソリューションが見つかる可能性は十分にある。

本章では、ネットワークプロトコルを比較的簡単に使えるようにする標準ライブラリパッケージをいくつか紹介する。これらのパッケージがあれば、サードパーティのパッケージを使わなくてもコーディングができるため、アプリケーションやライブラリを他のマシンにインストールしやすくなる。このため、古いコードを調べていて、そうしたパッケージに出くわすことがあるかもしれない。そうしたパッケージは単純なので、Pythonを勉強しながら読むとおもしろい。ここでは、標準ライブラリに含まれていない重要なネットワークプロトコルをサポートしているサードパーティパッケージにも言及するが、非同期プログラミングを使うサードパーティパッケージは取り上げない。

URLを使って最もよくアクセスされるHTTPクライアントやその他のネットワークリソース(匿名FTPサイトなど)といった非常に一般的なユースケースについては、サードパーティパッケージ ...

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