Rクックブック 第2版

3章Rを操作する

RとRStudioは非常に巨大なソフトの塊です。必然的に、巨大なソフトにはつきものですが、設定やカスタマイズ、更新、自分の計算環境に合わせることに、非常に時間と労力がかかります。この章は、ユーザのこうした作業をサポートするものです。数値、統計学、グラフについての話題については触れません。本章は、RとRStudioのソフトウェアとして扱う観点から役に立つ情報を紹介します。

レシピ3.1　作業ディレクトリを取得し、設定する

問題

作業ディレクトリを変更したい。あるいは、作業ディレクトリがどこにあるかを知りたい。

解決策

RStudio

ファイルペインで作業ディレクトリに移動する。そして、図3-1に示すようにファイルペインから［More］の［Set as Working Directory］を選択する。

図3-1 RStudio：作業ディレクトリの設定

コンソール

getwdを使って作業ディレクトリの場所を確認する。変更にはsetwdを使う。

getwd()
## [1] "/Users/jal/DocumentsPersonal/R-Cookbook"

setwd("~/Documents/MyDirectory")

解説

作業ディレクトリはすべての入出力ファイルのデフォルトとなる位置で、データファイルの読み込み／書き込み、スクリプトファイルのオープン／保存、ワークスペースイメージの保存などを行うため、重要です。絶対パスを指定しないでファイルを開く場合、Rはそのファイルは作業ディレクトリにあると考えます。 ...