1章 設定と管理Setup and Management

Raspberry Piを購入すると手に入るのは、各種の部品がハンダ付けされたプリント基板、あるいはRaspberry Pi 400の場合には、プリント基板の組み込まれたキーボード一体型のケースだ。これをシステムとして動作させるには、適切な電源、オペレーティングシステムが書き込まれたマイクロSDカード、そしてマウスが必要になる。

この章のレシピでは、Raspberry Piを設定し、使えるようにする方法を説明していく。

Raspberry Piには標準的なUSBやBluetooth接続のキーボードやマウスが使えるので、大部分の設定については特に問題なく行えるはずだ。したがってここでは、Raspberry Piに特有のタスクに的を絞って説明する。

レシピ1.1:Raspberry Piのモデルを選択する

課題 Raspberry Piにはたくさんのモデルがあり、どれを使えばよいかわからない。

解決 どのRaspberry Piのモデルを使うか決めるには、それを使って何をしたいかを決める必要がある。表1-1に、使い方の例と私のおすすめのモデルを列挙した。

表1-1 Raspberry Piのモデルの選び方

使い方 おすすめのモデル 備考
デスクトップPCの代替 Raspberry Pi 400またはRaspberry Pi 4モデルB(4GB) ウェブの閲覧には4GBのメモリーが必要。Pi 400はキーボード一体型のケースに組み込まれている。
電子工作の実験 Raspberry Pi 2か3のモデルB 比較的新しいハードウェアなのでソフトウェアの問題が少ない。高性能は必要ない。

Get Raspberry Piクックブック 第4版 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.