6章 PythonのリストとディクショナリーPython Lists and Dictionaries

5章では、Python言語の基本を学んだ。この章では、リストとディクショナリーという、2つの重要なPythonのデータ構造について見ていこう。

レシピ6.1:リストを作成する

課題 1つの値だけではなく、一連の値を保持する変数を使いたい。

解決 リストを使う。Pythonでは、リストとは値の集まりに一定の順序を付けて保存したものであり、値の位置を指定することによってアクセスできる。

 リストは、[]の間に内容の初期値を指定して作成する。

>>> a = [34, 'Fred', 12, False, 72.3]
>>>

 C言語などの融通の利かない行列とは違って、Pythonではリストを宣言する際にサイズを指定する必要はない。また、いつでも好きなときにリスト中の要素の数を変更できる。

解説 このコード例が示すように、リスト中の要素は同じ型である必要はないが、そうであることも多い。リストの要素がそれ自体リストであることも、ごく普通だ。

空のリストを作成して後で要素を追加したければ、次のようにする。

>>> a = []
>>>

レシピ6.2:リストの要素にアクセスする

課題 リストの要素を個別に取り出したり、変更したりしたい。

解決 []記法を使ってリスト内の位置を指定し、リストの要素にアクセスする。例えば、リスト中の位置1の要素にアクセスするには次のようにすればよい。

>>> a = [34, 'Fred', 12, False, 72.3]
>>> a[1]
'Fred'

解説 リスト内の位置(インデックス)は最初の要素を示す0(1ではない)から始まる。 ...

Get Raspberry Piクックブック 第4版 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.