4章Reactの基本

これまでの章では、最新のJavaScriptの構文と関数型プログラミングについて学びましたが、それらはすべて本来の目的、つまりReactについて学ぶための前準備でしかありません。ようやくこの章では実際にReactを使い始めます。

Reactを使うとき、必ずといっていいほどJSXを併用します。JSXというのは、HTMLによく似たタグをJavaScriptのコードの中に直接記述できる拡張構文です。JSXに関しては次章でじっくり学ぶので、本章ではReactの最小単位である要素とコンポーネントについて学びます。そして、カスタムコンポーネントを合成する手法についても学びます。

4.1 使用するライブラリ

ブラウザでReactを動作させるには、ReactとReactDOMという2つのライブラリが最低限必要になります。Reactはビューを構築するためのライブラリです。もう一方のReactDOMは、Reactで構築されたビューをブラウザで描画するためのライブラリです。両方のライブラリはunpkg.comが提供するCDNからダウンロード可能です。それでは、ベースとなるHTMLドキュメントを以下のように記述してください。

<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <meta charset="utf-8" />
    <title>React Samples</title>
  </head>
  <body>
    <!-- 描画のルート -->
    <div id="root"></div>

    <!-- ReactとReactDOM(両方とも開発版) -->
    <script
      src="https://unpkg.com/react@16/umd/react.development.js" ...

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