6章HTTP/1.1時代のセマンティクス:広がるHTTPの用途
スマートテレビのサービス認証画面。(おそらく)OAuthを用いたデバイスフロー
HTTP/1.1の時代になると、インターネットは一般の人にも広く使われるようになり、またフィーチャーフォンやスマートフォンを通じていつでもどこでもアクセスすることが当たり前になりました。ウェブのためのネットワークが構築され、家庭にも常時接続回線がやってきてルーターが設置され、何台ものコンピューターやスマートフォンがそこにぶらさがるようになっています。テレビやBlu-Rayプレーヤーといった家電製品もインターネットにつながり始めました。HTTPはHTMLを取得してくるだけのプロトコルから、汎用的に使われるプロトコルへと応用範囲を広げています。
筆者の元同僚の@sonots
氏はHTTPについて次のように述べていました。
HTTPロードバランサーのような、HTTP向けのハードウェアやミドルウェアはすでに多数存在している。
Over HTTP でデータを流すようにすればそれらの恩恵にあずかれる。HTTPはまさにインフラである。
本章ではHTTP/1.1以降で拡張されたプロトコルや規約を使った、さまざまな事例を紹介します。本章で紹介するのは次のような項目です。事例にはブラウザとサーバーの約束ごともありますし、汎用アプリケーションへの応用例もあります。
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