12章JavaScriptによるブラウザからの動的なHTTPリクエスト
ダウンロードサイト。このような画面のダウンロードにはJavaScriptが使われる
本章ではJavaScript環境で提供されているAPIについて紹介します。本書では「ブラウザの挙動の裏で行われているHTTP通信を理解する」ために、ブラウザの動作を重点的に説明してきました。ページを初回に読み込む際のGETリクエスト、クッキー、キャッシュなどです。
グローバルナビゲーション以外の動的なサーバーアクセスはJavaScriptで行います。JavaScriptでできることが広がればウェブサイトで実現できることが飛躍的に増えます。ウェブの可能性を広げる手段として、JavaScriptはなくてはならないものです。本章ではブラウザ上のJavaScriptが持っている、通信を行ったりHTTPに関する処理を行ったりする、さまざまなAPIを紹介します。
12.1 ブラウザのHTTPとライフサイクル
ブラウザがHTTPアクセスをする箇所は主に2箇所あります。ウェブサイトのロードと、その後JavaScriptを使ったアクセスです。
URLをアドレスバーに入れる、<a>
タグのリンクをクリックする、フォームの送信などの操作をすると、ブラウザは新しいコンテンツを取得しにいきます。ここのアクセスはHTTPを通じて行われます。
返ってきたコンテンツのContent-Type
を見て、ブラウザで表示可能となっているコンテンツであれば、画面をクリアしてそのコンテンツが全画面で表示されます。このようなブラウザの画面をリセットするリクエストは「グローバルナビゲーション」と呼ばれます。コンテンツがHTMLの場合は、そこから参照されているスタイルシート、画像、ウェブフォント、JavaScriptなどのファイル群もHTTPでリクエストしてダウンロードします。 ...
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