18章ロボットアーム

「16章 自作の移動ロボット」と「17章 移動ロボット:パート2」では、新しい移動ロボットをROSに追加する方法について、モデリングとシミュレーションから自律ナビゲーションにいたるまで勉強しました。ここでも、それと同じパターンを繰り返しますが、今度はロボットアーム、すなわちマニピュレーターの出番です。マニピュレーターの概要と、すでにROSでサポートされているロボットアームの使い方については、「11章 Chess-bot(チェスボット)」で勉強しました。ここでは、新しいロボットアームを追加する方法を見ていきましょう。ここには、経路計画を行えるようにするためにMoveItを設定する方法も含まれます。

18.1 CougarBot(クーガーボット)

これから新しいマニピュレーターを構築していきます。新しいマニピュレーターのインスピレーションを得るために、1960年代にUnimation社によって製造された、初期の工業用ロボットアームに思いを巡らします。George DevolとJospeh Engelbergerが設立したUnimation社はまずGeneral Motorsにロボットアームを提供し、その後、他の会社や業界にも提供し、世界中で製造業のあり方を根本的に変革しました。Engelbergerは1966年にアメリカのテレビ番組『ザ・トゥナイト・ショー』に彼のロボットとともに出演し、一般の人々にロボットを紹介しました。番組の中でEngelbergerは、ロボットがビールを注ぐところ、オーケストラを指揮するところ、ゴルフボールを打つところを、司会者のジョニー・カーソンにデモンストレーションしました。図18-1はUnimation社の後発のモデルの1つで、PUMA(Programmable ...

Get プログラミングROS ―Pythonによるロボットアプリケーション開発 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.