14章成長ロケットを見つける

 

幸せな顧客のループが予測可能で反復可能であれば(つまり、初期の顧客セグメントがあなたの製品を定期的に使用して、望ましいアウトカムに向かって測定可能な進捗を続けている状態であり、そのことを顧客インタビューやダッシュボードで裏付けられるのであれば)、少しずつ成長に目を向けていくべきです。私が言う「成長」とは、スケール可能なチャネルあるいは成長ロケットを構築することを意味します。

これまではスケール可能かどうかよりも学習の速度を優先していました。したがって、直接的な(スケールしない)やり取りで、獲得と価値の提供をしていました。しかし、90日間のトラクションモデルの目標を継続して達成するには、顧客に到達するまでのスケール可能な経路を探し始める必要があります。リーンキャンバスのときにスケール可能なチャネルをいくつか考えたかもしれませんが、PMFやそれ以上を目指すのであれば、いずれかに賭ける必要があります。

スケール可能なチャネルや成長ロケットを見つけるには、複数のサイクルが必要になります。したがって、早めに開始することをお勧めします。本章では、それを実行するためのプロセスの概要を説明します。

 

14.1 Altverseチームが成長ロケットについて学習する

90日間サイクルレビューの終わりに、スティーブが次のサイクルの目標、仮定、制約についてチームと認識を合わせました。

メアリー「次のサイクルでは、制約にフォーカスするだけでなく、つまり定着を推進するだけでなく、20%の時間をかけて主要な成長ロケットを探すことをお勧めします」

リサ「成長ロケット?」

メアリー「そうです。ホッケースティックのカーブは滑らかな曲線に見えますが、実際のスタートアップの成長曲線はそれほど滑らかではなく、段階的なジャンプの連続で構成されています。多くの人がスタートアップとロケットを比較しています。みなさんのミッションは、ロケットを火星に送ることだと考えてください。ロケットがひとつだけでは達成できません。多段式のロケットが必要です。各ロケットの役割は、ロケット本体をホッケースティックの次の段階まで運ぶことです」 ...

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