5章wcコマンド
ダートバイク万歳 / 哲学者ダートバイク / 我々が集まり静寂が訪れた /
その言葉(word)を目にした後、すぐに出発した
—— They Might Be Giants, "Dirt Bike" (1994)
本章では、AT&T Unixのバージョン1が初出の由緒あるwc
(word count)コマンドを作成します。このコマンドは、標準入力や1つ以上のファイルに含まれる行数、単語数、バイト数を数えて表示できます。wc
は、ほかのプロセスから返された結果の行数を数えるためによく使われています。
本章では、次の内容を学びます。
Iterator::all
関数の使い方- テスト用モジュールの作り方
- テスト用のファイルハンドルを用意する方法
- 条件付きで値を整形して表示する方法
- テスト用モジュールを条件付きでコンパイルする方法
- 行を単語、バイト、文字に分割する方法
Iterator::collect
を使ってイテレータをベクタにする方法
5.1 wcの動作
まず、何をテストすべきかを知るために、wc
の動作を示します。以下は、BSD版のwc
に関するマニュアルページからの抜粋で、今回のプログラムで実装する機能について説明しています。
WC(1) BSD General Commands Manual WC(1) NAME wc -- word, line, character, and byte count SYNOPSIS wc [-clmw] [file ...] DESCRIPTION The wc utility displays the number of lines, words, and bytes contained in each input file, ...
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