2章スプライトの描画

アプリケーションを動かし画面に描画できるようになったので、ゲームのように見える「何か」を作れるようになった。次は「スプライトの描画」を行おう。スプライトを描画する、ということは要するに画面上に絵を表示するということだ。本章では、まず少しだけゲームのデザインを行ってから、描画する絵を定義して静止したスプライトとしてスクリーン上に表示する。動かない絵を表示するだけではあまりにも退屈なゲームになってしまうので、さらにスプライトのアニメーションも行う。

本章では以下のことを行う。

  • ゲーム「Walk the Dog (犬の散歩)」のデザイン
  • Canvasへのスプライトの描画
  • スプライトシートを用いた複数スプライトのロード
  • スプライトシートを用いたキャラクターアニメーション

本章を読み終える頃には、動かない三角形ではなくキャラクターを描画できるようになり、さらにキャラクターをスクリーン上で走らせることができるようになる。

2.1 技術上の準備

「1章 Hello WebAssembly」で述べた要請に加えて、https://github.com/PacktPublishing/Game-Development-with-Rust-and-WebAssembly/wiki/Assetsからアセット†1をダウンロードする必要がある。また、1章で作ったものの上に構築していくので、1章のコードを捨ててはいけない。順番を守らずに本書を読んでいる、社会のルールに飼いならされていない読者のために、1章のサンプルコードをhttps://github.com/PacktPublishing/Game-Development-with-Rust-and-WebAssembly/tree/chapter_1 ...

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