5章衝突判定
ゲームを面白くするには、小さなRed Hat Boy(RHB)を走らせ、ジャンプさせ、スライディングさせなければならない。幸いここまでは全部実装できたので、後はジャンプして飛び乗るモノ、スライディングでくぐり抜けるモノ、ぶつかるモノが必要だ。それには、衝突判定(collision detection)を行う必要がある。衝突判定は、ゲームの開発で最も面白く、そして面倒なものの1つだ。
衝突判定は2つの形が交わるかどうかを判定する数学から始まるが、あらゆる興味深い問題へと発展する。本章では、これらの問題のうち、透過スプライトの処理など、いくつかの問題を扱う。キャラクターが浮き台の上からは着地するが、下からはぶつかるようにするにはどうしたらいいだろう?単純な箱型でない形のスプライトはどう扱えばいいのだろうか?考えることはたくさんある!
本章では以下のことを行う。
- 舞台の作成
- 軸平行バウンディングボックス
- スプライトシートからのバウンディングボックスの取得
- 障害物との衝突
- 浮き台への着地と浮き台からの落下
本章を読み終える頃には、短いが本物のゲームが手に入る。もっともらしい衝突判定が設定されたシーンを作る技術や、衝突イベントを自分のプログラムに取り込む方法を学ぶ。望むなら、新たなオブジェクトをシーンに追加し、そのオブジェクトに衝突したり、飛び乗ったりすることもできるようになる。世界から落っこちることすら可能になる。さあ、はじめよう!
5.1 技術上の準備
本章で使用するアセットを下記からダウンロードしよう。https://github.com/PacktPublishing/Game-Development-with-Rust-and-WebAssembly/wiki/Assets ...
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