6章エンドレスランナーの作成
Red Hat Boy(RHB)は、走ったり浮き台に飛び乗ったりできるようになった。岩にぶつかって転倒することもできる。しかし、一度右向きに走り始めると、スクリーンから消えてしまい二度と現れることはない。それどころか、十分長く待つと、オーバーフローを起こしてゲームがクラッシュしてしまう。本章では、RHBが走っていくとそれに従って新しい障害物や浮き台のある新しいシーンを生成することで、このゲームを本当のエンドレスランナーにする。さらに、ランダム性も導入する。これらはすべて、RHBを一箇所に留めることから始まる。これがポイントなのだ!
本章では以下のトピックについて説明する。
- 背景のスクロール
- エンドレスランナーのリファクタリング
- 動的なレベルの生成
本章を最後まで読めば、動作するエンドレスランナーが出来上がり、RHBが飛び越えたり下をくぐったりする障害物を生成することができるようになる。
6.1 技術上の準備
本章ではhttps://github.com/PacktPublishing/Game-Development-with-Rust-and-WebAssembly/wiki/Assetsにあるアセットを用いる。これまでの章と同様に、本章のコードはhttps://github.com/PacktPublishing/Game-Development-with-Rust-and-WebAssembly/tree/chapter_6で確認できる。
本章の「Code in Action」はhttps://bit.ly/35pES1Tで視聴できる。
6.2 背景のスクロール
RHBを無限に続く背景の前を左から右に走らせるためには、2つの方法がある。
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