序文2
Andrew Clay Shafer
SREについての2冊目の書籍の作業が進んでいるのを知ったとき、私は連絡を取って言葉を寄せられるかを尋ねました。前作『SRE サイトリライアビリティエンジニアリング』(オライリー・ジャパン)に書かれていたSREの原理は、私が常にDevOpsのあるべき姿として思い描いていたものに沿っており、その実践はGoogleの外で100%適用できるものではなかったとはいえ、知見に満ちていました。「3章 リスクの受容」、「4章 サービスレベル目標」、「5章 トイルの撲滅」をはじめて読んだ後、私はそのメッセージを屋根の上から叫びたくなりました。「リスクの受容」にはとても共感させられましたが、それは旧来組織の動機付けの変化を助けるために、私は同じようなことを何度も言ってきたからです。「6章 分散システムのモニタリング」は、常に人間がクリエイティブで高度な作業をするための時間を取れるようにし、もっと人間らしくいられるようにするという、DevOpsの暗黙の目標でした。しかし私が本当に惚れ込んだのは「サービスレベル目標」です。私はこの言葉と、運用上の考慮と新しい機能の提供とを冷静に調整するプロセスに夢中になりました。SRE、SWE(ソフトウェアエンジニア)、ビジネス側の人々は、動作していてこそサービスに価値があるということで一致しており、SREのソリューションはアクションと優先順位付けのために目標を定量化します。サービスレベルをターゲット化し、そのターゲットを下回っているときは機能よりも信頼性を優先するというこの解決策によって、運用と開発の古くからある衝突は解消されます。これは、問題を持たなくすることによって問題を解決するという、シンプルでエレガントな組み直し方です。それ以来、私は出会ったほとんどすべての人に『SRE ...
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