15章SVGの生成

これまでの章では、SVGの主要な機能について説明してきました。すべての例は比較的小さいもので、普通のテキストエディターで記述してきました。しかし、非常に複雑なグラフィックスについては、SVGをゼロから記述する人はほとんどいません。現実に目を向けましょう。これを手書きでやる人は、まずいません。グラフィックデザイナーたちは、何らかのグラフィックツールを使ってSVGを出力するでしょうし、プログラマーたちは、スクリプトを使って既存の生データをSVGに変換するでしょう。

グラフィックプログラムからの出力データがすでにSVGフォーマットである場合は、くつろいでいてかまいません。あなたの代わりに面倒な作業をすべてやってくれているからです。しかし、生成されたSVGをもし見たことがあれば、それはとても読みづらいものだったでしょう。たとえば、グループ(<g>要素)を効果的に使用しないプログラムもあるでしょうし、パスを最適化しないプログラムもあるでしょう。そのようなプログラムを使う場合には、SVGを容易に生成できることの利点を取るか、またはファイル全体を手書きすることで完全にコントロールできることの利点を取るか、そのトレードオフになります。中で何が行われているかを十分に理解することができれば、グラフィックプログラムの出力データを変更したり、それらと連携したりするためのコードを適切に記述できるようになるでしょう。

既存のデータファイルからSVGコードを生成することは、より複雑なテーマです。どのようなタイプのデータを元にするか、またどのようなプログラミング言語を扱うことができるかによって、実行可能な手段は異なります。

SVGを生成するための選択肢の1つは、「14章 SVG DOMの使用」で紹介した方法を使って、SVG ...

Get SVGエッセンシャルズ 第2版 now with the O’Reilly learning platform.

O’Reilly members experience books, live events, courses curated by job role, and more from O’Reilly and nearly 200 top publishers.