付録CKubeflow Pipelinesを運用するためのTips
Kubeflow Pipelinesを用いてTFXパイプラインを運用する場合、TFXコンポーネントのもとになるコンテナイメージをカスタマイズしたいことがあります。カスタムTFXイメージは、コンポーネントがTensorFlowやTFXパッケージ以外のパッケージに依存している場合に必要となります。デモのパイプラインでは、言語モデルを利用するために、TensorFlow Hubを追加しています。
この付録の後半では、ローカルコンピュータと永続ボリュームとの間でデータを転送する方法を紹介します。永続ボリュームのセットアップは、クラウドストレージを介してデータにアクセスできる場合(オンプレミスのKubernetesクラスタを使用している場合など)に有益です。紹介する手順では、クラスタへのデータのコピーとクラスタからのデータのコピーの手順を説明します。
C.1 カスタムTFXイメージ
サンプルプロジェクトでは、TensorFlow Hubが提供する言語モデルを利用します。言語モデルを効率的に読み込むために tensorflow_hub
パッケージを使用します。このパッケージはオリジナルのTFXイメージには組み込まれていないので、TensorFlow Hubを組み込んだカスタムTFXイメージを構築する必要があります。これは、「10章 TFXの高度な機能」で説明したようなカスタムコンポーネントを使用する場合にも当てはまります。
幸いなことに、「付録A 機械学習のためのインフラ入門」で説明したように、Dockerイメージの構築は、それほど面倒ではありません。次のDockerfile
にカスタムイメージの構成を示します。
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