7章複数のプロバイダを使う

ここまでは、この本のほとんどの例には次のproviderブロックが含まれていました。

provider "aws" {
  region = "us-east-2"
}

このproviderブロックが、コードに対しあるAWSアカウント内のあるAWSリージョンにデプロイするよう設定します。ここでいくつかの疑問が湧いてきます。

  • 複数のAWSリージョンにデプロイしたい時はどうする?
  • 複数のAWSアカウントにデプロイしたい時はどうする?
  • AzureやGCPなど他のクラウドにデプロイしたい時はどうする?

これらの質問に答えるため、この章ではTerraformプロバイダについて深く見ていきます。

  • 1つのプロバイダを使う
  • 同じプロバイダのコピーを複数使う
  • 異なる複数のプロバイダを使う

7.1 1つのプロバイダを使う

ここまではプロバイダをまるでおまじないのように使ってきました。基本的なプロバイダを1つしか使わないシンプルな例ではそれで十分でしたが、複数のリージョン、アカウント、クラウドを扱いたければ、もっと詳しく知る必要があります。プロバイダがどのように動くのかをより理解するため、まずは1つのプロバイダを詳しく見るところから始めましょう。

  • プロバイダとは何か
  • プロバイダをどのようにインストールするのか
  • プロバイダをどのように使うのか

7.1.1 プロバイダとは何か

2章で最初にプロバイダを紹介した時、プロバイダとはTerraformと組み合わせて使うAWS、Azure、Google Cloud、DigitalOceanなどのプラットフォームであると説明しました。では、Terraformはこれらのプラットフォームとどのようにやり取りをするのでしょうか。 ...

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