10章チームでTerraformを使う
この本を読み、サンプルコードに取り組む中で、これまであなたは1人で作業してきたはずです。現実の世界では、あなたはチームの一員として働くことがほとんどで、それには数々の新しい挑戦があります。Terraformやその他のInfrastructure as Code(IaC)ツールを使うようチームを説得する必要があるかもしれません。あなたの書いたTerraformコードを理解し、使用し、変更を加えるために複数の人と並列にやり取りする必要があるかもしれません。また、Terraformが他の技術スタックと調和するようにしたり、会社のワークフローの一部として動くようにする必要もあるかもしれません。
この章では、TerraformとIaCがあなたのチームで使用できるようにするために必要な鍵となるプロセスに迫っていきます。
- チームでInfrastructure as Codeを採用する
- アプリケーションコードのデプロイワークフロー
- インフラコードのデプロイワークフロー
- すべてを組み合わせてみよう
それでは、1つ1つのトピックについて見ていきましょう。
繰り返しになりますが、この本のサンプルコードはすべてGitHub(https://github.com/brikis98/terraform-up-and-running-code)で入手できます。 |
10.1 チームでInfrastructure as Codeを採用する
あなたのチームがインフラのすべてを手動で管理するのに慣れているなら、IaCへの切り替えには単に新しいツールや技術を導入する以上のことが必要になります。チームの文化やプロセスも変える必要があるのです。文化やプロセスを変えるのは一大事業です。大きな会社ではこれはなおさらです。各チームの文化やプロセスは少しずつ違うので、この変化を起こすためにあらゆる場面で使える汎用的な方法はありません。しかし、多くの状況で有益な、いくつかのヒントはあります。 ...
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