初めてのThree.js 第2版 ―WebGLのためのJavaScript 3Dライブラリ

6章高度なジオメトリとブーリアン演算

前の章ではThree.jsで利用できる基本的なジオメトリをすべて紹介しました。それらの基本的なジオメトリの他にもThree.jsではより高度で特殊なオブジェクトがいくつか利用できます。この章ではそれらの高度なジオメトリについて説明します。この章で説明するのは次のような内容です。

• THREE.ConvexGeometry、THREE.LatheGeometry、THREE.TubeGeometryなどの高度なジオメトリの使用方法
• THREE.ExtrudeGeometryを使用して2次元形状から3次元形状を作成する方法。Three.jsの機能を使用して描画した2D形状を使用するだけでなく、外部から読み込まれたSVG画像から3次元形状を作成するサンプルも紹介します。
• THREE.ParamtericGeometryを使用して独自の形状を作成する方法。これまでの章で説明した形状を変形して独自の形状を実現することもできますが、THREE.ParamtericGeometryを使用すると方程式を組み合わせてジオメトリを作成できます。
• 最後にTHREE.TextGeometryを使用して3Dのテキストを作成する方法を説明します。
• さらに補足として、Three.jsの拡張であるThreeBSPのブーリアン演算を使用して既存のジオメトリを組み合わせて新しいジオメトリを作成する方法も紹介します。

それではこのリストの一番上、THREE.ConvexGeometryの説明から始めましょう。

6.1　THREE.ConvexGeometry

THREE.ConvexGeometryを使用すると、一群の座標を含む凸包（とつほう）（Convex hull）を作成できます。凸包はすべての座標を覆う最小の形状です。サンプルを見てみるとすぐに理解できるはずです。サンプル ...