11章カスタムシェーダーとポストプロセス
本書もあと少しで終わりです。この章ではこれまで触れていなかった重要な機能、レンダリングのポストプロセッシングについて説明します。それに加えて独自シェーダーの作成方法についても説明します。この章で紹介する主な内容は以下のとおりです。
- ポストプロセッシングに必要なThree.jsの設定
- Three.jsで利用できる
THREE.BloomPass
やTHREE.FilmPass
といった基本的なポストプロセッシングパス - マスクを利用してシーンの一部にだけエフェクトを適用する方法
THREE.TexturePass
を利用した描画結果の保存THREE.ShaderPass
を利用したセピアフィルタ、鏡面効果、色調整などの基本的なポストプロセッシングエフェクトの追加THREE.ShaderPass
を使用したさまざまな種類のブラーエフェクトや高度なフィルタ- 単純なシェーダーの作成と独自ポストプロセッシングエフェクトの作成
本書ではこれまで「1.6.1 requestAnimationFrameの導入」で作成した描画ループを利用して、シーンをアニメーションしていました。ポストプロセッシングを使用する場合はこの描画ループ内の処理にいくつか変更を加え、これまでの最終的な描画結果に対してさらにポストプロセスを適用できるようにする必要があります。最初にその方法を説明します。
11.1 ポストプロセッシングに必要な設定
Three.jsでポストプロセッシングを利用するには、現在の設定にいくつか変更を加える必要があります。それには次のような手順を踏みます。
- ポストプロセッシングパスを追加するための
THREE.EffectComposer
を作成する。 - シーンを描画した後でさらにポストプロセッシングを適用できるよう ...
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