初めてのTypeScript ―型安全なJavaScriptでWeb開発を加速する

6章配列

Arrays and tuples

One flexible and one fixed

Choose your adventure

配列とタプル

1つは柔軟、1つは固定

君はどちらの冒険を選ぶ

……………………………………………………

　

JavaScriptの配列はものすごく柔軟性があり、どのような値の混ぜ合わせも内部に保持することができます。

const elements = [true, null, undefined, 42];

elements.push("even", ["more"]);
// 要素の値：[true, null, undefined, 42, "even", ["more"]]

しかしほとんどの場合、JavaScriptの配列はそれぞれ、ある特定の型の値だけを保持することを意図しています。異なる型の値の混在は読む人を混乱させるかもしれませんし、さらに悪い場合には、それはエラーによるもので、プログラム内で問題を引き起こすかもしれません。

TypeScriptは、配列の内部に最初にどのような型のデータがあったかを記憶し、同じ種類のデータの操作だけを許すことで、1つの配列につき1つのデータ型というベストプラクティスを尊重します。

次の例では、TypeScriptは、warriors配列が最初にstring型の値を含むことを知っているので、そこにstring型の値を追加することは許可しますが、その他の型のデータを追加することは許可しません。

const warriors = ["Artemisia", "Boudica"];

// Ok: "Zenobia"はstringなので
warriors.push("Zenobia");

warriors ...