Unityによるモバイルゲーム開発 ―作りながら学ぶ2D/3Dゲームプログラミング入門

10章入力と飛行の制御

シーンを大まかにレイアウトしたら、ゲームプレイの基礎を追加していきましょう。本章では、宇宙船が宇宙で動き回ることができるようにするシステムの構築を始めます。

10.1　入力

ゲームで使用される入力には、飛行に使用される方向の入力を提供する仮想的なジョイスティックと、プレイヤーが宇宙船のレーザーを発射するボタンの2種類があります。

	タッチスクリーンのゲームの入力を正しくテストする唯一の方法は、タッチスクリーン上でテストすることだということを忘れないようにしてください。デバイス向けにビルドせずにゲームをテストするにはUnity Remoteアプリを使用します（「5.1.1 Unity Remote」参照）。

10.1.1　ジョイスティックを追加する

まず初めに、ジョイスティックを作成します。ジョイスティックは、キャンバスの左下隅にある大きな四角形の「パッド」と、その四角形の中心にある小さな「サム」の2つの可視コンポーネントで構成されています。ユーザーがパッド内に指を置くと、ジョイスティックは自分自身の位置を変えて、サムがパッドの中央にあり、かつ指の真下に来るようにします。指が動くとサムもともに動きます。以下の手順に沿って入力システムの構築を始めましょう。

1. パッドを作成します。［GameObject］メニューを開き、［UI］→［Panel］を選択します。新しいパネルの名前を Joystickにします。まずこれを正方形にして、画面の左下隅に配置します。アンカーを［bottom-left］に設定します。次に、パネルの［Width］と［Height］を250に設定します。 ...