Unityによるモバイルゲーム開発 ―作りながら学ぶ2D/3Dゲームプログラミング入門

付録AUnity Hubのすすめ

鈴木 久貴●株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

本付録は日本語版オリジナルの記事です。本稿ではUnityの複数のバージョンを一括管理するためのツールUnity Hubについて解説します。

A.1　Unity Hub

Unity HubはUnityエディターのインストールの手助けと、Unityプロジェクトを開く際にどのUnityのバージョンで開くか管理してくれます。Unityを使った開発では、開発の途中にUnityエディターのバージョンアップを行うことによる問題がしばしば起こります。Unity Hubを用いることでどのプロジェクトをどのバージョンのUnityエディターで開発しているかを管理してくれるため、バージョン問題の煩わしさから解放されます。本稿執筆時（2018年5月）のバージョンは0.16.0で、ベータ版ではありますがUnityでの開発時に使用することをお勧めします。

A.1.1　Unity HubでUnityをインストール

それでは、まずUnity Hubをインストールしましょう。

1. Unity Hubをインストールします。Windowsユーザーは（https://public-cdn.cloud.unity3d.com/hub/prod/UnityHubSetup.exe）から、macOSユーザーは（https://public-cdn.cloud.unity3d.com/hub/prod/UnityHubSetup.dmg）からUnity Hubのインストーラーをダウンロードしてきて、インストーラーの指示に従ってインストールしてください。
2. ［Installs］タブを開きます。インストールが終わってUnity Hubを開き、［Installs］タブを開くと ...