4章獲物の生成
これで現実世界と仮想世界を自由に動くことができるプレイヤーができました。次はゲームのもうひとつの側面に取り組みましょう。覚えているかはわかりませんが、Foody GOではプレイヤーはクッキングモンスターを捕まえなければいけません。クッキングモンスターは遺伝子操作研究所の事故から生まれました。モンスターはあらゆる場所に現れ、場合によってはすばらしいコックであったりシェフであることもあります。プレイヤーは捕まえたモンスターを訓練してもっと腕のいいコックにしたり、レストランに連れていき、働かせてポイントを稼ぐことができます。このちょっとした背景を踏まえた上で、この章ではプレイヤーの周囲にモンスタークリーチャーを発生させてその動きを追跡できるようにします。
この章ではUnityの機能と新しく作成するスクリプトの機能を組み合わせて使用します。いま開発しているゲームのデザインは独特なのでこれ以上標準のアセットに頼ることはできません。また、GISとGPSに関係する数学的な内容は複雑で理解が追いつかなくなる可能性があるため、これまでは避けてきました。つまりGISライブラリの関数について簡単に触れるだけでした。幸い、すでに皆さんにはGISの基礎知識が身についているはずなので、これからは学習の内容をさらに深め、数学的な内容にも触れていきます。とはいえ、数学を専攻したことがなくても大丈夫です。ここでは次のような内容を学びます。
- 新しいモンスターサービスを作成
- 地図上での距離を理解
- GPSの精度
- モンスターの確認
- 座標を3Dワールド空間に射影
- モンスターを地図上に追加
- モンスターのプレハブを作成
- モンスターをUIの中で追跡
実際の説明に入る前に確認ですが、先ほどの章を読み終わってまだUnityを開いたままでしょうか? ...
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