付録ATangoによるARビューの実装法
高橋 憲一●株式会社カブク
本付録は日本語版オリジナルの記事です。本稿では、5章で作成したモンスター捕獲のARビューをTangoに対応したデバイスを用いて、現実空間と絡み合うものにする方法について解説します(図A-1)。
A.1 Tangoについて
TangoはGoogleが開発したプラットフォームで、コンピュータービジョンやSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)と呼ばれる、自分の位置情報と地図構築を同時に行い、互いに関連づけるための技術を用いて、周囲の環境を認識して自分の位置を取得する機能をデバイスに与えます。Tango対応デバイスは、OSとしてAndroidを搭載したタブレットもしくはスマートフォンで、通常の色情報を取得するカメラに加えて、ワイドアングル(魚眼)カメラ、深度取得用のセンサーが搭載されています。さらに加速度やジャイロのモーションセンサーも含めた各センサーは高精度のタイムスタンプで同期が取られ、正確な計測が可能になっています。図A-1の写真を見ると、通常のスマートフォンより多くのセンサー(通常のカメラ、ワイドアングルカメラ、深度取得用センサー)が搭載されているのがわかると思います。Tangoは人間が空間を認識するのと同じ性能をモバイルデバイスで実現しようと始まったプロジェクトで、Lenovoのphab ...
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